鍛高譚 |
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| 潮が沖に流れ、海がどんよりと濁ってきました。 魚達は息が満足に出来ず苦しんでいます。 特に潮に乗って行く者は大変です。 水底に棲んでいるタンタカは、まだ元気がありましたが、 みんなの苦しみを見てるとなんとかしなくては、と頭を悩ませていました。 すると長者の海亀がやってきていいました。「あの山の麓にどんな苦しみもいやしてくれる紫の草がある。私達は、川では生きていけないがお前なら大丈夫。みんなのために行ってその葉を取って来ておくれ」 そう言ってはるか遠くにぽこんと頭を出している山をさしました。 タンタカは、勇気を出して川をさかのぼりました。流れの強い瀬も、滝も乗り越えて、ようやく青い山のすそまでやってきました。 そこは、木漏陽の美しい豊かな大地でした。紫の葉はすぐわかりました。 そのよい香りをかいだだけで、長旅の疲れが飛んでいったからです。 しかし、水にいるタンタカには、その葉を取ることが出来ません。 途方にくれたタンタカを、森の動物がみつけて、わけを聴いてくれました。 タンタカの話を聞いた動物達は、かわいそうに思い、手分けして葉を摘み、川におとしてくれました。 タンタカの持ち帰った葉のおかげで魚達は元気を取り戻すことができました。 まもなく潮も帰ってきて、海に平和がもどりました。 そして魚達は、紫の草のある青い山を「タンタカ山」と呼ぶようになりました。 白糠沖から望む「タンタカ山」は昔も、今も、漁からの帰港の時、目印として大切にされています。
というのが北海道の民話にあるそうです。 そこから鍛高譚となっているようですね。 しその葉の焼酎で、物語の中にも「紫の葉」とあることからでしょうか、同じしその葉の焼酎に「若紫の水」(だったと思う・・・)というのがありました。
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12月5日(日)23:35 | トラックバック(0) | コメント(2) | 聖典 | 管理
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たんたかたんって。。。
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| そんな逸話あったんですかーー。 あたしのネットの友達が愛飲してたので、 存在は知っていましたが、ブツはまだ見たことがなかったでし。 ちなみに、文中にある「若紫の水」って、もしかすると「若紫の君」かも。いや、どっちもあるのかもしれんが・・・・。汗 若紫の君は、メルシャン製で、いただき物でしたが、ちょと、あたし的にはうーーーーーーーーん。自腹だったら、きっと買わないリストに追加したけども。
たんたかたんは、近所でも見かけないので、飲んでみたいでし。
あーしかし、タンタカのその民話は、いい話でしね~~。
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by maru | HP | 12月15日(水)02:41
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