古い壺をのぞき込んでみたら百円玉を見つけた。 |
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| 目覚めたときから周りの様子がおかしかった。 見たことのない、窓のない部屋で私は目覚めた。 自分の体をまさぐってみる・・・服を着ていない・・・けがはしてないようだ。。。なぜこんなところにいるのか・・・どうやってきたのかしらん・・・ とりあえず右手で壁を触りながら、部屋の大きさを確かめるために歩いてみる。・・・・・・・32歩・・・・・・・30歩・・・・・・・・35歩・・・・・・・・・31歩。 これでおそらくはもとの場所へ戻ってきたはずだ。だいたい正方形の四角い部屋。 角を曲がるときに念入りに調べたが、どうやら三角形などではなさそうだ。 上を見上げると小さい光がぽつりとみえる。 すごく高い位置に電灯がつけられているのだろうか、それとも大きい四角い井戸みたいなところに放り込まれたのだろうか。 そういえば壁づたいに歩いているとき、ドアらしき継ぎ目が壁にはなかったように思える。 自分がもたれている壁をもう一度右手で触ってみる。 堅く、冷たい。たとえるならステンレス製のシンクのような感じで、異様なほどすべすべしている。 ノックするように壁をたたいてみたはいいが、コンクリートをたたいているような鈍い、詰まった音がするだけで、鉄製の何かをたたいているようには到底思えない。
ここはどこなのかしらん
月並みなことを考えながら、光があるであろう上を見上げた。 が、いつのまにかその光は見えなくなっていた。 あぁ、とうとう井戸のふたを閉じられてしまったのか、それとも電灯が切れてしまったのか。 いずれにせよ薄弱な光だったため、それほど環境の変化がないままだが、光がなくなったという事実が不安感をあおってきた。
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4月8日(土)18:51 | トラックバック(0) | コメント(0) | 聖典 | 管理
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