1969年 |
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| ここへどうやって連れて来られたかを考えるよりも、これからどうするかの方が重要だろう。 ひたすらここで作業を続けるのもいいだろう。 自分自身がそれで満足するのなら、かまわない。
単調な作業を繰り返しながらふと思った。 「この黒い粉末は食べられるのだろうか?」 そういえば目が覚めてから何も口にしてはいない。あの侍たちはきちんと食事をしているのだろうか、まぁ状況から考えると食事を与えられるといったほうがいいだろうが。
私は恐る恐る黒い粉末を指先にとり、そっと口へもっていった。 ざらつく舌の感触が右手の人差し指をつつみ、やがて唾液で湿っていく。 この黒い粉末・・・どこかで・・・・
・・・・・・・・・・・・そんなことが? 「ええ、政府はとんでもない政策を打ち出してくれたものです。」 「それにしても、そんなことをしたら国民の反感をかうだけでしょう。それにこの国だけでやっても意味がない。」 「あなたのご指摘どおり、この国だけでやっても意味がない、だからこの政策は地球レベルで行われるものなのです。私の記憶ではこの星にはおそよ190カ国の国家があります。その全ての国で行われるのです。」 「そんなことが可能なんですか?」 「可能です、正確に言うとそれをしなければならない状況下におかれた、ということです。」 「今更ながら危機感を覚えたという具合ですね。」 「そうですね。そこで、あなたにはこの政策の実行委員になってもらいたいのです。」 「私が・・・ですか」 「おそらく過酷なものになっていくと思いますが、その分、給与は桁違いですから。」 「あまり給与の話はしないでください。私自身今の仕事に満足しているわけじゃありませんから、引き受けましょう。」 「やはりあなたに話して正解だった。この話はトップシークレットなので、他言無用でお願いしますよ。」
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4月18日(火)22:53 | トラックバック(0) | コメント(3) | THE TALE OF... | 管理
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by k2d43wdrye | Mail | HP | 8月27日(日)04:06
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by dq1pma1ohg | Mail | HP | 8月27日(日)04:09
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by swj8kem6tp | Mail | HP | 8月27日(日)04:14
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